Oculus+FPS視点のカメラ左右操作時のVR酔い対策を思いついて試したらかなり良かった件
VR酔い、なんとかしたいですよね。
上記、MoguraVRさんの記事でいろいろな対策方法が紹介されていますが、おそらく基本的な考え方は回転している画面をユーザに注視させないために、代わりとなる固定オブジェクトを画面内に表示するだと思います。
で。私のコンテンツは「FPS視点で空を飛び回る」をコンセプトにしているので、このへんの酔い対策は何らか考えなきゃいかんなーと思っていまして、こんな方法を編み出してみました。
コード的には難しいことはしていなくて、ただ単に
ゲームパッドのカメラ左右操作の入力値をモデルとカメラとの距離情報にも割り当てて、カメラ回転の時はやたらモデルが近いTPS視点になるという代物です。
これならカメラが回転していても、その時に注視するオブジェクトは固定されたモデルの背中になるので、体感ではかなりの*1酔い低減になりました。
検証用のexeファイルはこちら。
OculusRift カメラ左右操作のVR酔い対策 検証用ソフト - BowlRoll
※(2016/01/01追記)
すんません、ただいま検証用ソフトを丁寧に作り直しているので公開を一時停止しました(特にカメラ周り)、再配布まで今しばらくお待ちください。
※(2016/05/28追記)
ここからさらに研究を重ね、もっと良いカメラを作ることができたので、体験用ソフトはそちらをご利用ください → VRHMDのVR酔い防止カメラ『Grid』の紹介
これ、FPS視点のOculusゲームのVR酔い対策としてめっちゃ低コストで実現できるので、他の開発者もぜひ試してみてください。そして実際に酔い低減効果が認められたかどうか、私のtwitter(@n_mattun)などにぜひお知らせいただければと!※そして「おいこれでもやっぱり酔うじゃねーか!お前がVR酔いに強いだけだろボケナス!」と言われるまでがセット・・・じゃないといいなぁ。
*1:初回テストであまりにも自分が酔わなかったので「これは共有せねば!」と、コーディング作業をぶん投げてこの記事を書き始めたくらいに。