飛べると!ご自宅でブース出展時と同じ環境(アーケード操作)を作るための手順書
この記事は07/17(日)に秋葉原で行われたVRコンテンツ展示イベント『Unity VR EXPO AKIBA』にて、VRコンテンツダウンロードカードをお買い上げいただき、「飛べると!」をプレイして、自宅でも展示時と同じジェットパックを背負ったプレイスタイル(アーケード操作)をしたい!と思った人向けに書いています。
わぁいターゲットすげー狭いw
※注意※
本手順は各自の責任において設定とプレイを行ってください。またアーケード操作は上半身を動かし、かつ着座の椅子でグルグル回るプレイスタイルとなるため、プレイの際は周りある障害物を避けるなど、回っても安全な空間を確保した上で行ってください。万が一お使いのPCに不具合等が発生したり、プレイ中に思わぬケガ等が発生しても、責任は負いかねます。
0.必要なもの
- VR Ready PC本体(OSはwIn7推奨。8、10はそもそも作者が試してません)
- SIXAXIS機能が搭載されたPS3コントローラ、またはPS4コントローラ
- PSコンと通信する用のBlueToothアダプタ
- PSコンのSIXAXIS入力をXInputの任意のキー入力に変えてくれるソフト
(PS3コンはMotionJoy+BetterDS3、PS4コンはDS4Windows inputなど) - 背負い型のリュック、メッセンジャーバッグ、ランニングバッグ等
- 100円ショップで売っているゴムとマジックテープが一体化したゴムバンド
- 100円ショップで売っているマジックテープ
- 軸部分が素直な形をしている回転する背もたれ付きの椅子
- 普通の無線式マウス(通常使ってるマウスとは別にさらにもうひとつ)
- トラックボール式グリップマウス
1.PC側のセッティング
ジェットパック(中身)を準備する
PS3コントローラ+MotionJoy+BetterDS3を使う場合
MotionJoyをインストールし、PS3コントローラをUSB接続でMotionJoy環境下でキーマッピングできる状態にします。次にMotionJoy上で、用意したBlueToothアダプタにMotionJoyドライバをインストールし(※)、BlueToothとPS3コントローラをペアリングして、PS3コンをBlueToothで通信できる状態にします。
※BlueToothアダプタ内のドライバを上書きする挙動になります。さらに一度認識させたあとはこのBlueToothアダプタからは他のBlueTooth機器が接続できなくなるため、ノートPC等に内臓されているBlueToothアダプタがあったとしても、手順どおりに別途のBlueToothアダプタを用意することを強くお勧めします。
無事にBlueTooth接続ができたのち、接続したまんまでの状態でBetterDS3をインストールすると、BetterDS3上でもPS3コンとBlueToothが認識&接続されている状態が確認できます。
(Better DS3のメイン画面。画面左にDualShock3(Bluetooth)って書いてればOK)
続いて[New]ボタンから「XInput」でキーコンフィグを行います。設定するキーは
だけで、残りのキーはすべて「None」のままです。
その状態でキーコンフィグ設定を作ったのち、「Selected Profile」で作成したキーコンフィグを選択し、[Apply]を押してキーコンフィグを適用します。そのあとは[ControlPanel]からゲームパッドのコンパネを開き、ちゃんと認識ができているかどうかを確認し、PS3コンを前後に傾けたらY軸が上下すればOKです。
PS4コントローラで他のキーコンフィグソフトで設定を行う場合でも、手順としては
「BlueToothで繋ぐ」「SIXAXISのUP/DOWNをそれぞれLeftStick+-に当てはめる」さえちゃんとしていれば、基本的には問題なく動くと思います。
2.現実側のセッティング
ジェットパック(外側)を用意する
背負い型のリュック、メッセンジャーバッグ、ランニングバッグ等を用意して、その中にPSコントローラを垂直で、PSコントローラの背中が自分の背中とくっつくような向きで入れます。この際、PS3コントローラは自分の首に近い位置に入れるようにすると快適に操作できるようになります。
バッグが大きくてPS3コンが腰付近まで落ちてしまう場合は、身近にある空き箱等を入れてカサ上げをしてみてください。
手近にちょうどいいバッグがない場合は、展示でも実用したこちらのランニングバッグを試してみてください。
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バッグを開けるとメッシュのポケットがありますので、この中に350mlの空き缶を入れて、その上にPS3コンを挟み込むとちょうどいいです。
これを こうじゃ!
椅子の回転をPCが検知できるようにする
続いて椅子の回転をPCが検知できるようにします。
100円ショップで売っているゴムとマジックテープが一体化したゴムバンドと、100円ショップで売ってるマジックテープ単体、それとマジックテープの粘着で自重を支えられるくらいの比較的軽めのマウスを用意します。
- マジックテープ一体式のゴムバンドを椅子の上に巻きつけます。
- マウスの後ろにマジックテープを貼り付けます。
- 椅子の軸に巻きつけたマジックテープに、マウスを下向きにくっつけます。
マウスを椅子に貼り付ける際は、マウス背面の赤外線センサーが椅子の下側の軸を読み取るような位置にうまく貼り付けてください。写真ではマウスの赤外線センサーをより確実に検知させるために、マウスパッド代わりにマスキングテープを下軸に巻き付けています。
うまくセッティングができると、下の画像のように椅子の回転角度がそのままマウスの動きにマッピングしてくれます。ゲーム内部ではこのマウスの移動ベクトル値を、VR空間内の体のヨー方向の回転に割り当てています。
3.プレイの準備をする
- PSコンをBluetooth接続させ、通信されてる状態でバッグに突っ込みます
- バッグを背負います
- マウスを貼り付けた椅子に座ります
- こちらのトラックボール式グリップマウスを持ちます。準備が面倒な場合は普通のマウスの手持ちでも良いです(ここはOculus Remoteで代用するつもりだったのに対応するのすっかり忘れてました・・・すみません)
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- ゲームを起動してEnterキーを入力すると、操作モードが切り替わるようになっているので、アーケード操作にします。
- マウスのホイールクリックがゲーム開始/終了時のリトライボタンになっているので、あとはゲームをひたすら楽しんでください。
- 椅子の回転の検知は、時間が経過するとだんだん判定がズれてきて、VR空間内で体を正面に向けた時の方向と、実際の進行方向が変わっていきます。
そうなった場合、手元のトラックボールを左右に動かして、自分が正面を向いている時はVR内の画面上の矢印も正面が見える位置に調整をしてください。
4.おわりに
アーケード操作の下準備の手順は以上です。
ちなみに、OculusTouchやHTC vive+viveコントローラに今後対応していけば、こんな面倒なことをしなくても、片方のコントローラーを背中にくっつけるだけでハード側の対処は終了するので、それぞれのハードが手元に来次第、順次対応を進めていく予定です。値段的には現行の方式のほうがいちばん安上がりなのでこれはこれでアリなんですけどね。